1巻まで刊行
1巻感想
ぼっちな双子妹がいる藤咲陽斗（ふじさきはると）。妹からネトゲの嫁とオフ会することになったけど男としてロールプレイしていたことから女だと明かして嫌われたくないから代わりに行ってほしいと頼まれる陽斗。渋々了承し当日オフ会に行くと、そこにいたのはクラスメイトで男嫌いの美少女ギャル桃井真帆（ももいまほ）。実は隠れオタクだった彼女との交流が始まるーーーえ、恋人のフリをしてほしい！？桃井の親友に片想いしてるんだけど！？妹のネトゲ嫁とはじめるオタクライフ。
面白かったー！やっぱり猫又ぬこさんの作品（特にラブコメ）はテンポが良くてスイスイ読めますね。めちゃくちゃ読みやすかったです。繋がったお話ではありますが、最初にネトゲ夫婦チャットログ文でオフ会をすることに→当日の様子という流れで1話で1イベント。主人公陽斗の一人称視点で進んでいきます。
陽斗はオタクではなく、双子の妹とヒロインがガチオタというのが新しかったですね。妹琴美が行って話した方が良いというごもっともな正論を言いつつも、妹のために徹夜でアニメ予習して行ってくれる陽斗、優しいお兄ちゃんすぎました。お兄ちゃんポイントが高い！お互いを尊重して距離を持ちつつ、甘えたな妹と世話焼きな兄という仲良し兄妹要素も好きでしたね。恋愛に関しては、かなりポンコツみがありますけどね。考え方が時々斜め上になるのよ。最初は印象の悪かった桃井と交流するうちに、絶対に下心がない信用を勝ち取って恋人のふりまでしちゃうとかが面倒見の良さと斜め上恋愛ポンコツが合わさった結果だと思いました。いや、友達の元カレと付き合える女の子少ないと思うよ……？利己的にしようとして、全然できなくて優しさ発揮しちゃうの良いと思います。
ヒロイン桃井は、学校での武装を解いた素はすごく良い子。オタクなのもあって親近感が湧きました。顔が良すぎるので、男嫌いなフリしないと大変なことになるのも納得。陽斗と同じく、琴美と桃井に仲良くなってほしいと思っていたので後半の展開はニコニコでした。よく勇気を出した！頑張った！えらい！ラブ要素は陽斗が桃井の友達に片想い、桃井が恋愛に興味なさそう、なにより琴美が心配だということでほぼ無かったですが、面白かったです。
