1巻まで刊行
1巻感想
挑戦する気力の湧かない地味な女子高生山田良菜（やまだらな）。同級生の動画にたまたま入ってしまった彼女の声が、人気声優に似ているとプチバズったことから、その声優本人の香家佐紫苑（かげさしおん）から紫苑の替え玉を頼まれる。無色透明な女の子が、声優や芝居に出会って成長していく物語。
頑張る女の子はいいぞ！
最初の始まり方に唐突さはありましたが、流され気味で透明だった少女が自分のやりたいことを見つけていくお話として好きですね。
自分ではない人を演じて生きていくっていうのは良いことなの？周りの人を騙していくこと、それで良菜は本当に幸せになれるの？というのが私の中でずっと疑問としてあり、この1巻で答えは出ていなく今後どうなっていくのか楽しみです。また、紫苑の替え玉になってほしいという理由が、その後の彼女の言動からするとどうにもしっくりこなくて、のっぴきならない事情がある気がしてならないんですよねぇ。
最後、主人公が役者として出した答えと挑戦、特にオーディションシーンがとても熱くて良かったです。珠ちゃんとのやり取りが良き。珠ちゃん好き。
色々と疑問点もありますが、お話全体としては面白く続きも読みたいと思える作品でした。
