- 大好きな恋人の死の直後、自分も死んで子どもまで時を戻った女の子が、今度こそは恋人を死なせないため頑張るラブファンタジー
- 頑張る主人公
- 愛が重い主人公がかわいい
- 元恋人は身分違いの完璧イケメン
- ですがそのイケメン思春期こじらせております
- 周りの親友たちも素敵
- とにかくみんな読もう!
3巻完結
1巻感想
こんがらがりにこんがらがって。
最愛の恋人ヴィンセントの死に直面し自分も死んでしまったオリアナが、7歳まで戻って今度こそは!と奮闘するけれど相手は塩対応から始まるお話。
おもしろいー!これは、みんな読もう!読んで切なく複雑な気持ちになってほしいー!と取り乱したくなるくらい惹き込まれました。死に戻りという時点で大好物なんですが、登場人物もドストライクでして、ええ。
頑張る主人公オリアナは、ひたすらにかわいく愛されてほしい子ですし、ヴィンセントはびっくりするほど思春期こじらせまくってるのが素晴らしい。このカップル大好きです。
周りの親友たちも色々と大変なものを背負っていてよい。ミゲルは常にナイスアシストよ。
胸がギュッとなる切なさ、砂糖吐くらいの甘さも堪能できました。
続きを、続きを待ってます。
2巻感想
このお話は注意書きもしてますが、感想で内容をネタバレしまくってしまうのでお気を付けください。
二度目のオリアナはヴィンセントを死なせないよう奮闘したものの、あの結末に。そして三度目はヴィンセントの記憶がある状態の死に戻りで、オリアナの記憶がない……?今度こそ死の運命を超えるべくヴィンセントが頑張る3巻。
こんな両片想いの極地みたいな状態を見せつけられたらネタバレせずには、語らずにはいられないでしょう!今回は1巻とは真逆で、どれだけ前回のオリアナが自分のために頑張ってくれてたのかを知るヴィンセントという構図。彼女が自分のためにどんなに犠牲を払っていたか思い知って、愛しさがこみ上げるヴィンセントの語りが切ないけどいい。自分の拗らせも反省してましたね。1巻でのオリアナは死の原因が何もわからない手探り状態、大好きな相手からは拒絶気味、自分の実力以上の勉強の努力と本当に大変だったんだから。それでも大きな愛でヴィンセントのために頑張ってたと思うと、愛しくて仕方がない。
今回記憶はありませんが、彼女の明るさや優しさといった根本の性質はそのまま、そしてやはりヴィンセントに惹かれて大好きになっちゃってるのがオリアナだなぁとなりました。にぎやかな級友たちとのやり取りも楽しかったですね。
ヤナとアズラクも今度こそ幸せになってほしい。アシスト上手なミゲルは、天体観測での涙が印象的で、今を楽しみたいと言った彼が何を抱えてるかも気になります。
続きもすぐ読みます。
1巻感想
両片想い状態のオリアナとヴィンセント、ヤナとアズラクの『試練』へ問題発生、舞踏会でモテ期襲来、そして竜木と死に戻りの謎の核心に迫る。みんなハッピーエンドの最高な3巻。
さいこうでした。もう色々な想いが溢れてて、読んだ後すぐは燃え尽きた感がすごかった……。
色々なカップルの幸せも見れて大満足です。全カップル素晴らしかったんですが、メインどころ以外だと元気娘エッダと真面目で優しいデリクカップルが、めちゃくちゃ好みでした。恋を知らなかった無鉄砲な女の子が、優しさでしっかり手綱を握ってくれる男の子に惹かれていくとか大好きなんだ。【キスが恥ずかしくなったら好きになったこと】という伏線の回収もお見事で、好き……となりました。
さぁ、ではメインいきましょうか。まずはヤナ・アズラクですね。1巻では悲しい結果になってしまった試練が、今回はまさかの幼児化とお兄様の帰国、ヤナのブチ切れと勘違い判明によって前に進むという面白さでした。ずっと敬語だったアズラクが、敬語を崩した瞬間の言葉が求婚っていうのがね、鳥肌モノでした。素晴らしかったです。夫婦になってからは、アズラクが色々と全開で面白かった。
オリアナ・ヴィンセントは、告白後が素晴らしすぎて。2巻で前回のオリアナをどうしても求めてしまっていたヴィンセント、でももう会えないと思っていた彼女は本当はずっと彼女自身の中にいたんだと、それを実感したヴィンセントの【おかえり、そしてただいま】という語りに涙腺が崩壊しました。両想いになってからの2人は激甘でよかったです。
そして、ミゲルですね。彼の言動の違和感というのは、1巻では全く感じず2巻であれ?となり、3巻でやっぱりそうだったんだという確信になりました。2巻の涙の意味がわかると共に、大好きな2人の死を見続けるというのは、どれだけ辛かっただろう。ミゲルの笑顔イラストと、解放後の浮かれた様子に救われました。3人の不思議な友情も素敵なラストを迎えられて、本当によかったです。
たくさんの涙と苦労があって、ようやくたどり着いたハッピーエンドが愛おしくて仕方なくなる最高の作品でした。