現在1巻まで刊行
1巻感想
極道一家の孫娘だったために友達ができなかった前世を持つ少女は、乙女ゲームの主人公五大ファミリーの愛娘フランチェスカに生まれ変わっていた。今度こそ普通になってお友達がほしい彼女は、小さい時からのゲームのシナリオを少し変化させている。そしていよいよメインストーリー開始、最大の敵キャラにして婚約者のレオナルドへ穏便な婚約破棄を提案するが、なぜか彼に気に入られてしまう。元極道の孫娘と極悪若当主のラブファンタジー。
面白かった!
マフィア乙女ゲーム転生はなかなかハードですよね。普通になりたいと言ってはいるものの、大切な人たちを切り捨てられず、人を見捨てることもしない真っすぐな主人公フランチェスカが頑張るお話。フランチェスカがすごく好きな主人公です!作中で一番強くかっこいいのは彼女なんですよね。婚約者のレオナルドが惹かれていくのも納得できました。最初の方でレオナルドから逃げたい時も、お礼を言うべきところは素直に伝えてたり、目の前の人を助けるためなら秘密も思い切りよく明かしちゃう真っすぐさが良い。
レオナルドは寂しがり屋な捻くれボーイですかね。放っておいたら、破滅の道へずんずん進んでいくタイプ。光のフランチェスカと闇のレオナルド。光が眩しすぎて、途中で手を離そうとするの切なかったなぁ。物語の終盤で明かされていく彼の過去は悲惨で、そんな中でもファミリー当主として頑張ってきたのかと思うと健気に思えました。
目の前の事件は解決したものの、元凶が判明したわけではないので今後どうなっていくのか読みたいです。フランチェスカがどれだけ人たらし(マフィア限定)を発揮していくかも楽しみ!