1巻まで刊行
1巻感想
全身にできものや汁が出る謎の皮膚病を生まれたときから患っており、『化物嬢』と呼ばれるソフィ。彼女は一度死にかけたことから自分がかつて前世日本に生まれ死んだアラカン女性だったことを思い出し、両親の愛と生きることへの希望を見出す。そして彼女には皮(皮膚)を治せる能力があった。その能力を生かし化物嬢ソフィのサロンを開くことに。そのサロンには様々な人が訪れる。傷ついた人々にソフィが寄り添う優しくあたたかなファンタジー。
愛に溢れた物語、素晴らしかった!大好き!!
前世アラカン女性ということで共感できるか心配でしたが、ソフィは前世を思い出すだけで人格が変わるとかではなく経験値が増えて、より視野が広がったという感じだったので違和感なく受け入れられました。
自身も心と身体が傷だらけなのに、相談者に優しく接し続けるソフィがとてもよかった。それぞれの相談者のエピソードも、事故などの悲しさや辛さもありながら、人間の優しさに溢れていて素敵!!傷を治すことももちろんだけど、ソフィが第三者として話を聞くことで身近な人の優しさに相談者が気づいて、心が癒されていくのがお見事でした。言葉の一つ一つに温かさと人間らしさが詰まっていて、本当に登場人物たちがそこに生きているかのような描写が素晴らしかったです。
不器用で真っすぐな彼とのやり取りは、ソフィ自身の幸せに繋がっていきそうで期待しています。最後が切なすぎたので、続きが絶対に読みたい!!そして電子特典の相談者たちのその後は、ほぼ本編なのでぜひ読んでください。