- 再会から始まる青春同居高校生活
- 女性不信拗らせ気味主人公
- 男女問わず不愛想ヒロイン(本当は引っ込み思案で気にしすぎる女の子)
- 二人の仲良しっぷりが微笑ましい
- イケメン友人の片想いも
現在2巻まで刊行
1巻感想
男子高生末久根悠が小学生の時まで仲が良かった美少女月城碧と、もう一度友達から始める1年間のお話。
おもしろかったー!主人公悠が両親と三人暮らしをしている家へ、ヒロイン碧がやってくるので親も一緒のドキドキ同居生活というのがなんだか新鮮でした。ちょいちょい入るお母さんの冷やかし(笑)
恋人よりも友情な男女の仲良しが微笑ましくて、幼なじみのよさもあり、大好きなやつでした。開き直って堂々と仲良ししてたのもよかったなぁ。『友達だから』は魔法の言葉。
最初は主人公悠が心配になるくらい女性不振を拗らせててどうなるかと思いましたが、ヒロイン碧の頑張りもあり割とすぐ打ち解けられてて安心しました。女性不信さえ発動しなければ、誰とでも仲良くなれて、さり気なく一人の時にフォローもしてくれる優しい男の子だからね。
普段は全方位不愛想な碧も、悠にだけは心を許して甘えてるのが可愛かったです。イケメンなのに好きな人がいるところでは三枚目になる友人赤堀の恋路も気になるところ。湯田ちゃんの気持ちは何となく理解できるから、難しいよなぁ。
友達なのか恋人なのかは周りが決めるんじゃなくて、自分たちが決める。それがいいと思えるラストもよかったです。
2巻感想
お互い唯一無二の親友になった悠と碧。仲良しで楽しい日々を過ごしていた二人だけれど、碧の様子が少しずつおかしくなってくる2巻。
基本的には親友といいつつ、年越しから始まる2人のイチャイチャな日々。しかし、バレンタインで変換点がきます。碧によってもたらされた悠の変化が、親友関係最高と思っていた彼女を追い詰めていくんですよね。湯田ちゃんは難攻不落だと思っていたので、驚きました。友達は複数いるのも普通だけど恋人はたった一人、好きな人なら友達じゃなくて恋人になりたいのは当たり前。気持ちを決めたらはっきり直進なのが湯田ちゃんらしくてよかったです。
自分の気持ちを自覚してしまい、悠のことが大切だからこそどうすればいいかわからなくなってしまった碧と、女性不信から親友という関係に固執していた悠、2人のすれ違いはある意味必然だったんだろうなと思いました。悠はやっぱり女性不信拗らせてましたね。
今までずっと仲良くしようと頑張ってくれた碧のために、今度は悠が行動を起こす最後の部分も面白かったです。小さい頃からの関係性が鍵になってたのもよかった。最後はバカップルで素晴らしい。