1巻まで刊行
1巻感想
父がドスケベ催眠術師であることから過去にトラウマを持ち、その父と縁を切った合理主義者のサジ。父の訃報とともにやってきたのは、二代目ドスケベ催眠術師の片桐真友だった!?彼女からサジと真友には父によってドスケベ催眠術がかけられていることが明かされ、それを解くために協力を要請され契約を結んだ。上手くいっていると思った矢先に、最初に真友が起こした狂乱全裸祭によってトラブルが巻き起こる。催眠女子×闇系男子、ドスケベ催眠×青春ど真ん中コメディ!
面白かった!!!エロくありません。いいですか、この作品はエロではなく青春ものです。でもタイトルドスケベ催眠術師の子という意味はしっかりと物語で表現されています。
主人公とヒロインのコメディな掛け合いが楽しい。淡々とした天然ボケ女子と、少し細かめで捻くれてる男子のやり取りがよかったです。その上で、2人ともが家族に関わる過去のトラウマを抱えていて、それにドスケベ催眠が深く関わってくるんですよね。父と子はなぜ仲違いしてしまったのか、なぜ二代目ドスケベ催眠術師の真友はドスケベ催眠で人助けをしているのか、そこには勝手かもしれないけど、お父さんなりに子どもを想う気持ちが詰まっている理由があってそれがわかった時には感動が押し寄せてきました。
相談のドスケベ催眠解決で同じ学校の女子2人をお助けパートがあり、単体のお話としても面白いですが、その2人が最後の問題解決に関わってきたのがよかったなと。特に高麗川(こまがわ)ちゃんがカッコよくて好き。やはりピンク髪はよい。独特な感性の引きこもり女子まひるちゃんも良き。イラストも可愛く、作品の雰囲気に合っていてよかったです。
青春ドスケベ感動巨編素晴らしかった!2人の問題は解決したけれど、続きが出てくれたら嬉しいなぁ。