1巻まで刊行
1巻感想
放課後は暇をつぶす日々な高校生閑原航(ひまはらこう)。ある日現役アイドルでクラスメイトの桜咲菜子(さくらざきなこ)から、「一緒にゲーセン行かない?」と声をかけられる。普通の友達ができなかった菜子と、ゲーセンや食べ歩き些細な時間を積み重ねていく胸キュンラブコメ。
アイドルヒロイン菜子の懐き方がとにかく可愛かったです。ピンク髪美少女アイドルはいいぞ!
普通を知らなかった女の子が、それを教えてくれた優しい男の子に恋をして懐いていくほんわかした雰囲気のラブコメで好き。基本は主人公航の一人称で進みながら、時折菜子の視点が挟まれてくるんですが、これが可愛くてね。よかった。菜子が航に声をかけた切っ掛けはとても些細なもので、でもそこから少しずつ仲が深まっていく様子を堪能できました。これはキュンですね。
航は自然体で優しく、とてもフラットな男の子だなと思いました。アイドルとわかっていて最初は距離を取ろうとするものの、菜子がしょぼんとすると放っておけないのがいい人の証左。ただね、こういう人はモテるんだよなぁというのが懸念事項です。フラグが立ってるんだよ……。菜子のコンサートを見た後のやり取りも、それまで意識しないでいたアイドルとしての菜子のキラキラした眩しさ、自分は近くにいない方がという言葉も優しさからのものなんですよね。それに対して、ただ頑張ってるねって褒めてほしかっただけっていう菜子の返事がよくて。かわいい。彼女の言葉と表情ですぐに理解して、今まで通りでいようってなれる航もよい。明るく2人を見守る幼なじみちゃん、特に最後の菜子と2人でのやり取りが楽しそうでよかったです。
カラーイラストにいるもう一人のヒロインが動き出す?という終わり方で続きが気になります。我らが菜子は負けませんけどね!
イラストも女の子たちの可愛さが素晴らしかったです。クマちゃん抱っこして、背中合わせになってるのが好きだったなぁ。