感想
高校デビューを果たし、自他共に認める陽キャとなった清水奏太(しみずそうた)。動画やスマホゲームなど多くの娯楽が溢れる中で、摂取コスパが圧倒的に悪い読書をする人の気持ちがわからなかった。図書室の魔女と呼ばれる彼女と本屋で偶然出会うまでは……。読書苦手な男の子と読書大好きな女の子の青春ラブストーリー!
面白かった!
読書に興味がなかった男の子が、気になる女の子と仲良くなるために読書していくうち、読書自体にもハマっていくのがニコニコすぎた。主人公は流されやすい男の子だからこそ、考え方への柔軟性もあってよかったです。そんな子が恋をした女の子のために流されず頑張ろうと奮闘するのが熱かったです。
そして雑食読書家ヒロインが可愛い!!青季ふゆさんのヒロイン可愛いぞ!!
主人公の娯楽への考え方が、すごく現代的だなと感じました。無料や定額で動画やアニメやゲームが楽しめる中で、読書について摂取コスパ悪いという表現が興味深かった。本好きとしては、むしろ小説はボリュームがあって金額的なコスパが良いと思っていたので、そういう視点もあるのか!と面白かったです。
主人公奏太の友人、クラスの一軍男子のヘイト集めっぷりがすごい。ここまでくるといっそ清々しいレベルだったけど、私は絶対に許しません(笑)彼が原因で問題は起こるものの、お話の中心は初々しい2人だからか、爽やかで素敵な恋物語という印象が圧倒的に強くて良かったです。