- 人ではない少女たちが人間を目指す学校が舞台
- 主人公は新任教師
- 生徒は人魚、人狼、兎、鳥の少女たち(ケモミミあり!)
- 生徒と向き合い、人間について一緒に考えるハートフルな物語
現在1巻まで刊行
1巻感想
人間嫌いになり仕事も辞めニート生活していた人間零。教師として再就職が決まるが、そこは人間になりたい人ではない少女たちが通う学校だった。生徒たちと一緒に「人間」を学んでいく学園ヒューマンドラマ。
学校での1年が短編連作形式で進んでいくので、読みやすかったです。生徒は4人いて、それぞれの主役回がありました。話によって、雰囲気が変わるのも特徴かなと。
主人公零は、先生として頑張って生徒たちを理解しようとしていた姿に好感が持てました。水月ちゃんの人間に憧れた由縁とか零の人間嫌いになった理由について書かれてはいるのですが、もう少し深くまで読みたかったかなと。
オオカミ一咲ちゃんとウサギ右左美ちゃんの話がよかった!一咲ちゃんの話は、大切に想っているのに近くて遠い2人の切ないすれ違いと、主人公の存在によって訪れる変化に胸が温かくなる結末が素敵。右左美ちゃんの話は、彼女の大切な人との友情と愛情、家族のような絆が描かれていて感動しました。ツンツンしていた右左美ちゃんの印象が、それまでとガラッと変わりもしましたね。ツンデレ可愛い。