「森の端っこのちび魔女さん」案内

母と共に森で暮らし、薬を作る生活。週に1度会いにくる父。そんな生活が続くと思っていたミーシャ。そんなある日、父が戦いで危篤状態になったと聞き母と共にお城へ向かう。父は助かったものの、母は事故死し沈んでいたミーシャは隣国へ遊学することに。幻の民「森の民」の血を引くミーシャが旅路で色々な人々に出会っていくファンタジーロード・ストーリー。

好き！！

あらすじから主人公ミーシャのお母さんは亡くなった状態で始まるのかと思ってましたが、そうではありませんでした。生きているお母さんの心情とかが描かれた後の、突然の事故死……つらい。旅立つまでは結構長めです。だた、そこが描かれたからこそ、ミーシャに幸せになってほしいと心から願える物語になっていたのかなと。

子どもながらにたくさんのことを背負いながら、優しさと行動力を失わないミーシャがとても好き。普段は無邪気な女の子なのに、薬師モードになると途端に頼れる薬師様になっちゃうのも面白かったです。隣国までミーシャの楽しみを優先しながら護衛してくれるジオルド、オオカミの子どもレン、母の親友で保護者を買って出てくれたミランダ、ミーシャに優しい出会いがあって本当に良かった。旅先でのトラブルは、どれも何かを失ってしまった悲しみを内包しながらもミーシャたちによって幸せな方へ導かれ優しい結末になるのが良かったです。

イラストも雰囲気に合っていて、素敵でした。ミーシャはどう成長していくのか、続きも楽しみ！美人さんになるんだろうなぁ。