- 巻き込まれ聖女代理とまるで鳩な聖鳥と全身黒い鎧の騎士の国を平和を目指すファンタジー
- 板金鎧をずっと身につける残念騎士
- 中身はピュアピュア
- 過去と愛と運命
感想
父の聖女を陥れる計画に参加させられ、国が荒廃した後は修道女として粛々と生活していたけれど、聖鳥を手なずけてしまったことから聖女代理になったイルゼ。彼女の護衛になった全身甲冑板金男リアン。過去の罪から素直になれない女の子と、彼女を慕うピュア騎士のラブファンタジー。
誰にも顧みられず生きてきた主人公イルゼが国のゴタゴタに巻き込まれながらも、自分のことを知り大切な人を見つける成長のお話なのかなと。面白かったです。
とにかく騎士リオンの残念さがすごく好き!絶妙に情けない感じがいいんですよね。それをフォローするイルゼとセットで好きでした。いつでも全身甲冑+鬼のような強さから周りに怖がられ続け、でも中身はピュアピュアで好きになった相手には一直線なのが可愛らしい。純粋ゆえに大切な人を脅かすものは全て滅すという一歩間違うとヤンデレにもなりそうなこの感じ。この作者さんの今までのお話を読んでる方なら、リオンの家名と全身甲冑には既視感があってニヤリとできると思います。もちろん、知らなくても全く問題ないのでご安心を。
ドーナツ大好きエルフさんも面白かったですね。ハト・ポウも可愛くて癒されました。1冊で綺麗にまとまっていてボリュームもあり大満足でした!