女性主人公

「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」案内

人見知りで気弱な〈沈黙の魔女〉のお話。

  • 話すのが苦手すぎて、無詠唱魔術を習得してしまった天才魔女主人公
  • 小動物っぽい主人公かわいい
  • 考えが読めない見た目は爽やか第二王子
  • ツンデレ同級生(女の子)
  • 悪役令嬢のフリをする主人公の大ファン(女の子)

現在4巻まで刊行

1巻感想

主人公かわいい!

無詠唱で魔術が使える〈沈黙の魔女〉モニカが、第二王子を護衛する任務を押しつけられセレンディア学園に入学し始まるお話。

おもしろかったー!

主人公モニカは普段の気弱な人見知りっぷりと、数字や魔術に関しての覚醒時のギャップがある女の子だなと。王子を褒めようとして顔と身体が黄金比って(笑)ラナと友達になれて嬉しそうなの、かわいかったなぁ。

王子はまだ謎の人という感じですね。モニカの無自覚な素直攻撃がどれだけ効くかかなぁ。

イザベルのモニカ大好きで一生懸命に悪役令嬢になろうとしてるのも、おもしろかったです。

少しずつ人と接していこうと頑張るモニカの今後が楽しみです。

2巻感想

すっごく面白い!

王子の極秘護衛任務中の〈沈黙の魔女〉モニカ。休日のお出かけ先での新たな出会い、かつての恩師の登場、そしてダンスやお茶会の授業で四苦八苦、最後はまた王子に危機が迫る2巻。

盛りだくさんで、ずっと面白かったー!人見知りでも頑張るモニカが、やっぱり可愛かったですね。最初のお出かけやお茶会でのラナ・モニカコンビの可愛さよ。順調に仲良くなっていく二人にニッコニコ。不器用な二人の友情が尊い!特にお茶会のラナ視点が、いじらしくて胸にグッときました。

あと、なぜ王子はモニカを生徒会に入れたのかの理由も、少し見えてきましたね。凄く意外な理由だったなぁ。イザベルのノリノリ悪役令嬢練習の成果が発揮されていたのもよかったです。副会長シリルのお母さん化が止まらないのも面白かった。ただの過保護(笑)

頑張って生徒たちと交流してるうちに少しずつ変わってきたモニカ、彼女と周りのみんながどうなっていくのか今後も楽しみです。

3巻感想

第二王子フェリクスの極秘護衛任務中の〈沈黙の魔女〉モニカ。今回は学校対抗チェス大会で旧友と再会してしまったり、フェリクスとお祭りで夜遊びしたりな3巻。

面白い!モニカの過去と乗馬授業の話で、モニカの健気さに最初から泣きそうになりながら読みました。彼女との再会を願って、馬に乗れるようになったと伝えたいと頑張るモニカ可愛い。

今回は学校外の話が多かったですね。チェス大会のラナがめちゃくちゃ良かった。モニカに友達へのトラウマを植え付けた因縁の相手バーニーに、友達がすごいなら私はそれを誇りに思う!あなたのように嫉妬なんてしない!と言い返すのカッコよかったなぁ。少しずつ仲良くなってきた2人のこれまでがあったからこその言葉に、その優しさに嬉しくなりました。そして、最後のキャラ紹介でしっかり眼鏡男子へ辛辣になってるという(笑)使い魔たちの恋愛小説を参考にしたお茶目寸劇も面白かったです。

2巻でも少し出てきた王子フェリクスの過去や考えがもっと見えてきましたね。彼が沈黙の魔女ファンと知ったときのモニカの反応が、予想はしてたけどやっぱりな慌てぶりでした。有能で王子様然とした普段のフェリクスと祖父の傀儡というのが繋がらなくて、沈黙の魔女という目標のため傀儡のフリをしているのか、それとももっと別の理由なのか。謎はまだまだ深い……。

続きもとっても楽しみです!

4巻感想

第二王子フェリクスの極秘護衛任務中の〈沈黙の魔女〉モニカ。今回はずっと準備してきた学園祭が開催!今までの登場人物たちの他に、新たな七賢人も登場し賑やかな4巻。

面白かったー!これまでの登場人物たちが登場する豪華なお祭り回でありながら、モニカの任務、そして学園生活への想いも描かれて大満足な4巻でした。全員に少しずつスポットライトが当たっていてよかったですね。

偽悪役令嬢イザベルの弟と母の登場が面白かった。悪役令嬢・悪役令息はあるけど、悪役マダムは初耳よ(笑)モニカにとって絶対味方なご一家は、今後も活躍してほしいところ。

初登場の七賢人レイは、モニカレベルの人見知りであるものの、そこに陰気さと愛されたがりが追加された残念な男の人。やっぱり七賢人は個性的な人たちの集まりなんだなと(笑)同じく七賢人の鬼畜モノクルことルイスさんも、学園にきていて楽しかったです。ヤンチャ弟子との邂逅とか。

副会長シリルの生い立ちや母との関係も、モニカとの交流によっていい方向になっていきそうでよかったです。なんだかんだ理由付けしながらも、モニカに花をあげたり、ダンスしたりと着実に行動してるんですよね。立場上簡単にそんなことはできない王子フェリクスの嫉妬の眼差しが……。フェリクスの不穏さは増し増しでした。

来年の話をされた時に、心の中で「私は来年ここにはいない」と思うモニカが切なかったですね。だからこそ、今を大切にしたいと頑張るモニカの今後を見守っていきたいと思いました。

登場人物全員に物語があるこのシリーズが大好きです。次は今回以外の学園祭のお話が書き下ろしで出るということで、すごく楽しみ!

4巻after感想

学園祭後にやっと落ち着けるかと思いきや、不思議な難事件(?)がいっぱい発生!巻き込まれがちなモニカと周りの人々の賑やかな日常が描かれるⅣafter!

最初は、学園に入る前のモニカが七賢人として図書館の仕事に駆り出されるプロローグから始まるんですが、そこの登場の仕方に爆笑しました。人見知り魔女と愛されたがり魔術師が台車で運ばれ瀕死状態って、さすが鬼畜眼鏡さんだ(笑)恐れおののく図書館員も含め、めちゃくちゃシュールで面白かったです。このプロローグが、学園最後の事件たちに実は関わってくるという構成もよかった。

今回は各お話にメインコンビが1組設定されていました。組み合わせもこれまでで培われた関係性がしっかり反映されていて良いですね。大体の元凶がネロ・リンコンビなの面白かったなぁ。むしろ本人たちは探偵側へ立候補してるのに、犯人なのよ。モニカは望んでないのに、探偵役として大活躍でしたね。

個人的には、やはり沈黙の魔女モニカ・頑張る悪役令嬢イザベルコンビが熱かった。イザベルの悪役令嬢スキルが遺憾なく発揮されてましたし、モニカ愛の強さも感じられる素晴らしきお話でした。ラナとの友情パーティもよかった!モニカ・イザベル・ラナ推しとしては、感無量です。愉快なイザベルファミリーも少し出てきてて楽しかったですね。

番外編のような立ち位置ですが、今後の本編のために絶対に読んだ方が良い、面白く素敵な短編集でした。

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