『サキュバスとニート』案内

童貞ニート和友がサキュバス召喚をしてみたら、残念淫魔イン子が現れ始まるお話。コメディがすごく楽しかった！それだけではなくて、一人の挫折してしまった青年の物語としても面白かったです。パチンコや草野球があまりわからなくても楽しめました。

すぐ手が出ちゃう=淫魔能力ではなく純粋な暴力(笑)そんなイン子は残念さが最初は際立ちますが、周りが顔のいいニートにドジっ子退魔師同級生や親友大好きコンビニ店長などクセの強めな人たちが多く、実は作中だと割とまとも枠に感じる不思議。あくまでこの作品の中では、ですが。すぐに誰とでも仲良くなれたり、和友ママにはめちゃくちゃ懐いていい子にしていたりと可愛らしい部分も多かったです。

主人公和友は、顔も言動も童貞ニートらしさはなく、どこかミステリアスでむしろ無自覚にモテてた側の人っぽいなぁという感じでしたね。色々とやらかしちゃう茉依も天然ホワホワな和友ママも可愛かったです。

イラストも、女の子は可愛く男の子はカッコよく素晴らしかったです。

前回の大団円と共に放置されていた召喚陣から、新たな魔物…ではなく妖怪乃艶<ノエ>が現れる。度重なる警察保護、イン子大暴れコンビニバイトなどコメディも楽しい2巻。

面白い！古今東西の変態大集合なギャグコメディが楽しかったです。ヤバイ奴がその時々によって入れ替わり、絶妙なバランスを取ってるよなぁ。イン子がいると全てコメディになるの強すぎでした。コンビニバイトの話が特に面白かった。普通のレジを無理矢理セルフレジにしちゃう手腕よ(笑)

今回新登場のノエは、いい子なのでは？と思っていたら、変態との出会いで開花してしまいましたね。あの2人は出会わせてはいけなかった……。1巻で片鱗を見せていた琥太朗の親友至上主義の怖さも、色々とにじみ出てて面白かったです。ママさんが和友をとりまく人間関係の真実に気づいてしまってたのも笑いました。

物語として、人ではない存在との折り合いをどうつけるのかというのもよかった。今後のみんなの生活も読んでみたいです。