「たかが従姉妹との恋。」案内

大富豪で子沢山だった祖父の遺産のマンションで1人暮らしをする高校生幹隆【みきたか】。同じマンションに集ってくる幼い頃に仲の良かった従姉妹たち、初恋のお姉さんあやねえ、同い年の双子の姉妹伊緒【いお】と眞耶【まや】。彼女らと過ごす恋と愛を巡る物語。

面白い！

従姉妹で初恋のお姉さんや仲良し姉妹との再会で、思春期男子高校生の心が乱されまくるお話かなと。読んでて私も一緒に心を乱されまくりました。起きている出来事自体は、かなりラブコメしてるはずなんですが、地の文の感情描写の仕方が繊細でどこかしっとりとした雰囲気が心地よかったです。感情移入しやすくて、私は好きですね。まぁ、感情移入しすぎて時折、情緒を破壊されましたが(笑)幼なじみよりも近い、親同士の繋がりもある従姉妹という関係性が独特の空気感でした。

出てくる女の子がみんな魅力的で、それに揺れる気持ちが理解できました。あやねえはミステリアスな理想のお姉さんヒロインという感じ。伊緒は昔からのノリが楽しく男女を気にせず親友のようにじゃれ合ったと思ったら美少女出してくるのずるいし、眞耶は後半で健気可愛さと幼い時のエピソードの爆発力がすごいし。眞耶の「みっくんのための特別製のまぶた」という表現に心を撃ち抜かれたんですよね。可愛すぎた。幸せになってほしい。

続きが楽しみです。