- 凄腕工作員だった女性が、組織を脱走して新たな人生を始める再生の物語
- 主人公が強い!とにかく強い!
- 頭脳戦も物理戦もお手のもの
- ただし価値観とかはやっぱりズレてる
- 守るものができるということの意味
- 元工作員が家族や愛を得て、普通の幸せな生活ができるのか
現在2巻まで刊行
1巻感想
ハグル王国の工作員だったクロエは脱走し、隣国アシュベリー王国の一般市民ビクトリアになった。ひょんなことから少女ノンナを保護し、彼女とともに幸せな生活を目指すビクトリアが生きていく物語。
工作員だった主人公ビクトリアが、色々な人と出会い、新たな家族も得て諜報活動の偽りの自分ではなく本当の自分として生き直す再生のお話なんだなと思いました。
面白かった!好き!
昔の自分を見ているようで放っておけなかったノンナとの、姉妹のような親子のような関係性がよかったです。ビクトリアがどんどんノンナの可愛さにメロメロになって、可愛いからこそ護身術をと、色々教え込んでるのが微笑ましかった。もう護身術という範囲は超えてる感じはするけれども……。
老若男女の優しい人たちにほのぼのしました。偏屈なおじいちゃんおばあちゃんから好かれるビクトリアとノンナの可愛さよ。そこにクラークも加わると最強の可愛さでしたね。私も演劇を見たら、可愛さに涙する可能性あるなとなりました。
打って変わって組織から追われている緊張感、ビクトリアの強すぎる工作員としての力が事件を見逃せないという部分も面白かったです。第二騎士団団長ジェフリーとの惹かれ合いながらも、お互いに一歩踏みだせない恋愛模様もよかった。頼り頼られる家族ができたビクトリアは、どんな手札を使って生きていくのか、今後が楽しみです。
2巻感想
元凄腕工作員のビクトリアが、夫のジェフリーと娘のノンナと共にアシュベリー王国に帰国して懐かしい人々と再会し、またひっそりと事件解決に奔走する2巻。
面白かった!
優しい人々との再会と生活の始まりがまず嬉しい。1巻から5年経ってるので、子どもたちノンナとクラークの成長が感じられてよかったですね。ビクトリアについても、立場が変わったことや家族というものへの葛藤が丁寧に描かれていたのもよかった。ジェフとの仲良し夫婦ぶりも微笑ましかったです。基本的に1人で何でもできる彼女が、子育てに関してはジェフにも相談したりと悩んでいたのが印象的。子育てに正解はないよなぁ。2人の愛情を一心に受けて、ノンナは天真爛漫でとてもいい子のまま真っすぐに育ってますね。お母さんの影響で腕っぷしが強すぎではあるけれども、むしろお母さんを超える強さになりそうだけども……。 それもキュートな個性よね!うん!恋愛には相当鈍いし興味もなさそうなので、クラーク頑張れ!(笑)まぁ、今のノンナには友達として仲良くしながら番犬して外堀埋めてくのが最適解な気はする。ビクトリアとジェフに認めてもらうのが一番良さそうだけど、ハードル高そうだから少しずつかな。諦めの悪さを存分に発揮していただきたい。ノンナに初めてできた女の子の友達もよくて、彼女との友情の今後も気になります。
事件も、ビクトリアの元工作員という過去とダブるような内容だったり、ノンナも活躍できたりと続きが気になる面白い内容でした。何があってもこの最強家族なら大丈夫という安心感があって、事件自体を純粋に楽しめるんですよね。もっとこの家族の今後の物語を読みたいです!
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