- キラキラだけじゃない青春
- 自称なんでも80点な主人公
- 普通の女の子になりたい元アイドルヒロイン
- 想いが重いヒロインばかり
- ヒロインたちの心理描写も重い!
現在2巻まで刊行
1巻感想
普通じゃない元アイドルのミルフィーこと香澄ミル。彼女のお世話を幼なじみの冬華からお願いされた柏木蓮。普通の女の子になりたいミルと、熱中できるものを見つけたい蓮の共同戦線青春ストーリー!
いい!面白かったー!主人公蓮と一緒にミルの強さに惹かれ、応援しながら読んでいました。たくさんぶつかり合って、懸命に頑張る2人の姿が素晴らしくよかった。冷めてた男の子が、光り輝く女の子に感化されて熱くなっていくとか、好みすぎる。そして、その女の子自体も闇を抱え込んで足掻いてるというのがね。キラキラだけじゃない、悩んで傷ついてそれでも前に進む。メインヒロインミルの魅力が詰まりまくった1冊だと思いました。これを読んだらミル大好きになりますよ。あざといは可愛い。
蓮とミル以外に、幼なじみ冬華、委員長琴乃の心の語りも入っているのですが、みんな蓮へ向ける感情が激重なのもよかったです。フユねぇに関しては心配が勝ちますが……1人だけホラーを感じる異質さ。琴乃はアイドル限界オタクなのも面白かったし、ミルへの接し方が優しいでしかなくて好き。
不穏さを残してるフユねぇがどうなるのか、蓮とミルと琴乃の今後も気になります。続きもぜひ読みたいです!
2巻感想
夢中になれることをやっと見つけられたかもしれない主人公蓮が、ミルと琴乃に協力してもらいショートムービーを作る夏休みの2巻。
いやぁ、情緒を揺さぶられすぎて読んだ後は少し放心してしまいました。良き2巻!1巻でどうなることかと思った激重感情ヒロインズが、こうなるとは……。
1巻ではアイドル限界オタクの側面が強く、ミルにも推しとして接していた委員長琴乃のヒロインっぷりが凄かったです。ミルがアイドルから光り輝く同級生+大好きな相手を変えた恋のライバルへと変わってしまい、琴乃の闇がにじみ出てきたのがね、もう。苦悩する姿さえ圧倒的な光パワーを持つミル、明らかにミルへ惹かれてる蓮、2人の後を懸命に追いかけてるはずなのに嫉妬や才能の差を感じてしまう琴乃。辛い……。持つ者、持たざる者どちらの苦悩も描かれてるのが好きでした。
そしてフユねぇですよ。1巻ではヤンデレにも感じるほどの激重感情に心配してましたが、蓮の成長によって彼女にも変化が訪れましたね。蓮に見てもらうのためだけに始めたアイドル活動が、いつの間にか自分の中で大きくなっていたことに気づいた後のライブ描写が圧倒的でした。イラスト含め、本当に素晴らしかったです。
夏の終わりとミルと蓮の新たな始まりな最後もよかったです。
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