完璧主義で無駄なことが嫌いな男子高校生と、無駄なことが好きな女の子のお話。
- みんな悩みや壁にぶつかりながら学生生活する青春ストーリー
- 主人公は完璧な医者を目指す男の子
- ヒロインは不思議な雰囲気の女の子
- 愉快な仲間たち
- 無駄なことは好きですか?
現在1巻まで刊行
1巻感想
ずっとずっとなんだか泣きそう、青春だなぁ。
完璧な医者を目指す高校生黒木光太郎が、同級生日野小雪に弱みを握られてしまい【ある勝負】がスタートするお話。
主人公光太郎の語り口調が、独特で面白かったです。最初はテンション高めのコメディかなと思っていたのですが、途中からはとにかく青春でしたね。光太郎は完璧主義で無駄は嫌だと言っていますが、悪友たちとファミレスで雑談して過ごしたり、猫と河川敷でぼんやりしてみたり、小雪に付き合ってフラフラ寄り道したりと、矛盾してるけれどそこに彼の優しさを感じました。
友人たちとのワチャワチャ感も楽しかったです。オタコン好きなんだよなぁ、あの残念な感じ。能天気ガール純も、ぽわぽわな言動がかわいくてよかった。たまに鋭いというね。
ヒロイン小雪は、どこか掴みどころのない不思議な子という印象から、きっと誰よりも色々なものに気づける女の子なんだなぁと思いました。
みんな何か痛みを抱えていて、そんな登場人物たちがかわいくて愛おしくて大丈夫だよーとギュってしたくなりました。